女性管理職のためのしなやかマネジメント入門 〈信頼〉をつなぐ、チームビルディング
「理想」のマネジメントに自分をはめ込むのではなく、自分らしいマネジメントスタイルを見つけよう
モデルが少なく孤立しがちな女性管理職を、延べ1,000人の人材育成に携わってきた著者が〈5つの力〉と〈メソッド〉でサポートする「はじめての女性管理職の教科書」。業績を2倍に、離職率を50%ダウンさせてきた著者の力の源は「信じる力」。部下を信頼し、可能性を引き出す支援型リーダーシップとは———
細木聡子
株式会社リノパートナーズ代表取締役
公益社団法人 21世紀職業財団 客員講師
中小企業診断士/しなやかリーダー塾™塾長
筑波大学卒業後、NTTに入社。一度は「管理職に向かない」と評価されるがリベンジし管理職に。大規模システム構築プロジェクトのマネージャーに就任するも、部下がついてきてくれず、成果に結びつかなかった。周りに女性管理職ロールモデルがおらず、男性上司の真似をしたことにより違和感を与えていたということに気づき、自らしさを大切にしたマネジメントスタイルに見直す。結果、部下の信頼回復につながり「残業0で成果2倍」を達成する。
その後、社員約500名の技術部門の人事・育成課長に就任。仕組み化による育成施策を展開したが、結果をなかなか出せなかった。実態に即した育成が不可欠だと痛感し、個人の状況に合わせた寄り添い型の育成方法に切り替えたところ、特に女性活躍推進で成果を出すことに成功。
それまでに延べ1,000人超の人材育成に携わった経験から、「特に、技術系企業において女性がリーダーとして真に活躍するには、男性とは違ったコツが必要」として、技術系企業の女性管理職育成を中心としたダイバーシティ経営コンサルティングサービス会社・株式会社リノパートナーズを設立、代表取締役に就任。技術系女性リーダー育成専門機関「しなやかリーダー塾™」を立ち上げ、それまでの経験から開発した独自マネジメントプログラムの提供や、人事コンサルティング・研修・講演などを通して、技術系企業の女性管理職育成・ダイバーシティ推進をサポートする活動に尽力している。
「しなやかリーダー塾™」や「ダイバーシティ経営改善プロジェクト」を通して育成した各企業の社員は、2021年12月時点で延べ2,062名を超え、「技術系ならではの事例が豊富で、具体的な指導をしてくれる」「悩んだらすぐに相談できるので安心して新しいことにチャレンジできる」「いつの間にか不安感が薄まって、働きがいを感じられるようになった」等、各企業の社員からの信頼も厚い。
目次
第1章:理想より自分らしさ———強みを活かす「独自力」
- 女性が管理職になるということ
- 管理職はつなぐ仕事
- リーダーシップスタイルは色々
第2章:しなやかな自分軸をつくる———内から湧き出す<影響力>
- 管理職は<空気>をつくる
- 自分軸、ありますか?
- 人を動かすビジョン
第3章:聞いて選んで組み合わす———チーム力を上げる<調整力>
- 調整って何?
- みんなの視点を組み合わせる
- 時間を味方につけよう
第4章:その人らしさの活かし方———1対1で向き合う<面談力>
- 面談の基本は聞くこと
- 耳に痛いことをどう伝えるか
- 個別の視点を大切に
第5章:育てるリーダーの時代へ———未来をつくる<育成力>
- 勝手に育つ部下を育てる
- 安心して仕事を任せるには
- 今と未来をつなぐキャリア開発計画